京つう

住まい・建築  |右京区

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Posted by 京つう運営事務局 at

2009年12月30日

のんびり。

年末ということでのんびりさせていただいております(笑)。
我が家のまねき猫・うるめちゃんはというと・・・。



たそがれ・・・、





ねむり・・・、





たまに起きても何をするでもなく、






また寝ます。


なんか幸せそうやね(笑)。
皆さま、良いお年を。  


Posted by +0 atelier at 14:24Comments(0)

2009年12月18日

風景

ちょっと時間ができたので更新しようとPCの前に座って、
なんとなくこのブログの過去の記事を読み返してみました。

にしてもなんですね、「建築」についての記事が全然ありませんね(笑)。
まぁそれも建築につながらなくもないと本気で(?!)思ってやってるわけですから
いいと言えばいいんですけど、せっかくなんで今日は建築家の言葉を引っ張ってみますよ。
こんな感じ。

「建築は敷地に溶け込むものではない。
 独自のものとして存在し、風景とのあいだに質的、次元的な関係を確立する」
 (『敷地を圧倒すること』クロード・パラン 平凡社『ARCHILAB』より)

このクロード・パランという人、フランスの建築家らしいです。
でも、これが書かれている数行あとにこうも書いてます。

「敷地を圧倒し、自然の地形に匹敵するものとなり、方向性を変えること。
 人工の地形、風景になること

「建築」は埋没せず存在し、そこにある風景と関係しながらも風景となる。
「風景」という言葉に秘められた「人の力」が感じられて深いなんて
そんなふうなことを思うのですがどうでしょうか?

そもそも皆さんにとって建築は風景を壊すものなのでは?(笑)

本当はそうじゃないんですけどいつからそんなことになったんですかねぇ。

話しは変わりますが私の高松の作品に傾斜した床のある家があるのですが、
このクロード・パランという人は「斜めの機能」というものを探求されていたみたいで、
いつかこの人の本を読まなくてはとページの耳を折ってたのを思い出しました。
というわけで、本屋へ行ってきます。

(広辞苑?むずかしい顔してますね。きっと何も考えてませんよ(笑))
  


Posted by +0 atelier at 13:05Comments(0)

2009年12月01日

さざんかの話

去年にくらべてすこーしだけ早く咲いているうちの山茶花(さざんか)ですが、
先日、山茶花にまつわる、私の子どもの頃のにがーいエピソードを思い出しました。
いつもよりちょこっと長文ですが、まぁ読んでやって下さい(笑)。

たしか小学生の低学年だったとおぼえています。
当時私は山科区に住んでいたのですが、お隣にはおばあちゃんがひとりでお住まいで、
その家に山茶花の生け垣がありました。
お隣さんは角地で、それをぐるっと囲むように植えられた山茶花の生け垣は
毎年きれいに沢山の花を咲かせていました。

私は学校から帰ると時々ですがその生け垣に強引にもぐり込み、小さくなって遊んでいました。
今から思うと完全に不法侵入(笑)でしたが、まぁおおらかな時代だったんですね。
道行く通行人に息をひそめたり、好きだった仮面ライダーの消しゴムやなんかで遊んだり、
よくある「秘密基地」みたいなものでしょうか。

その日はいつも遊んでいた近所のK君もいっしょです。
家と生け垣の間にできたわずかな隙に座って話したり、
生け垣の中を身をよじらせながらぐんぐんと進んだり。
楽しかったですねぇ。
何が楽しかったのかわかりませんが、とにかく楽しかった(笑)。
すると、ふと山茶花のつぼみに目がとまりました。
小さくて丸くて、それだけですがなぜか子どもには魅力的。
何か宝物を発見した時のような興奮!
思わず手をのばすとポロッと手のひらに落ちます。その感触がまた良いこと!
「うゎ、つぼみや!これとれるぞ!」
かなりのテンションでそう言ったのが私かK君か忘れましたが、
とにかくふたりして夢中でつぼみを集め始めました。
ちぎってはポケットに入れ、ちぎってはポケットに入れ。
そのうちズボンのポケットはパンパンに。
それでもあき足らず家からスーパーのビニール袋を持って来て、とにかく手当たりしだいに
山茶花のつぼみをちぎって集めたのでした。

その夜。
うれしかったんでしょうね。
私はパンパンのズボンのポケットとスーパーの袋に満タンのつぼみを母親に見せて自慢します。
「見て見て!つぼみ、こんなにとれたで!」

この時の絶望感を今でも母は忘れられないといいます。
「なんちゅーひどいことするんや!」
こっぴどく叱られた私はしかし、わけがわからず頭の中を
「なんでやーなんで怒られんのやー」がぐるぐる回っているのでした(笑)。

後日、私とK君、そして親と共に菓子折りをもってお隣のおばあちゃんに謝りに行くことに。
「ほら、ちゃんと謝りなさい!」と母。
「つぼみをとってごめんなさい」とつぼみを差し出す私とK君。
するとおばあちゃんはゆっくりと
「そうかそうか、よくまぁちゃんとあやまれたなぁ。はい、わかりました」
そう言って、ニッコリとされたのでした。

本当に申し訳ないと菓子折りを差し出す母、いやいや子どものすることだからと
受け取らないおばあちゃん。
そんな問答がしばらく続き、最後はじゃあこうしようとおばあちゃんはおもむろに菓子折りの
箱を開け、少しだけ自分の分をとると、残りをふたつに分けて私とK君に持たせたのでした。
「ちゃんとあやまれてえらかったな。はい、持って行き」
差し出されたお菓子をなんのためらいもなく受け取る私(笑)。

そしてその年、お隣の山茶花の生け垣はちょうど子どもの背丈あたりを境目に、
上の方だけ花をつけたのでした。

(うちの山茶花です。おばあちゃん、あの時は本当にごめんなさい!)
  


Posted by +0 atelier at 12:00Comments(0)