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Posted by 京つう運営事務局 at

2014年01月04日

あけまして、おめでとっ。

あけましておめでとうございます。

今年の年賀状にしましたのがこの写真。


去年の末、写真家の平井美行さんに撮って頂いたS邸、玄関前のワンショット。
最近は設計者本人で竣工写真を撮られる方が多いそうですが、
やはり私は写真家さんにお願いしています。
理由は2つ。

一番の理由は自分にはない視点で建物をとらえてもらえるから。
しかも美的な眼差しをもたれている方がそのとらえた形を写真にしてくれる、
こんなにうれしいことはないのでは?と思っています。

もちろん、この向きのカットもおさえてほしいとか、反対側からも撮って下さい
なんておこがましい注文もするわけですが(すみません)、それでも思いもかけない
視点と完成度で写真にしていただけます。

設計者は(というか私の場合?)プランを考え始めてから紙の上や模型であらかじめ、
さんざん建物を眺めています。
なので建物が竣工する前にもう視点がある意味決まってしまっているところがあります。
誰よりも建物を眺めている(笑)。眺めつくしている。

それでも写真家さんはそれを軽々と超えてくる。
ほんとにすごい。

二つ目の理由は、写真は写真というひとつの芸術なんだから、
お任せした方がいいに決まってる、というもの。
いくら誰より建物をわかっていても、それを写真という形に出来るかどうかは
まったく別のこと。あたりまえといえばそうなんですけど。。。
長い年月、建築について考えてきた人と、写真について考えてきた人、どっちが撮った
写真が良いか、結果は明白。
完成度が違う。
さらにそこに写真家さんの感性もあらわれる。
で、新しい作品がうまれる。

実はワタシ、高校時代は写真部でした。
暗室で同級生に教わってフィルム現像したり、写真を焼いたり。
さすがに今は自分で焼いたりしませんが(笑)、たまにシャッターくらいは押してます。

写真の世界は深い。
建築も深い。。。

「ボクは建築だけにしとこっ」

ずいぶん前ですが、そんなふうなことを思ったことがあったのでした。

ちなみにS邸の竣工写真は現在、写真家さんの方で現像中。
今回のこの写真は年賀状用に無理をお願いして、先行して現像していただきました。
全部届きましたらまたHPで紹介させていただきますね。

ではでは皆さま、本年もよろしくお願いいたします。  


Posted by +0 atelier at 16:50Comments(0)