京つう

住まい・建築  |右京区

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2007年07月11日

壁で。

すこし真面目な話。

建築にとって壁は無くてはならないもの。
壁を透明なガラスにしたところでその存在は「分け隔てる」ことにある。
上手く使えばその「分け隔てる」感じを消して、自然な壁になる。
これが大事。

けれどこの壁の持つ「分け隔てる」という力は恐ろしいものである。
ベルリンの壁は壊されてもう何年にもなるが、
ヨルダン川西岸ではイスラエルとパレスチナを隔てる
高さ4〜8mのコンクリートの壁が建設されている。

民族間の殺し合いを予防する一番の方法は、エリアで分けるのではなく、
みんなごちゃ混ぜにして暮らせばいい。だれも隣人を殺さないだろ?
そんなふうなことを言ったのは誰でしたっけ?

ことはそんなに単純じゃないけれど、「恐ろしい壁」は何を生み出すのだろう?

「世界中に民族は約3000、言語は約5000あると言われています。
 でも国の数は200しかありません。どう考えても、各民族の自決、
 分離独立は不可能です。」
         (「まんが パレスチナ問題」講談社現代新書より)

あなたの家にある「壁」はどんな壁ですか?壁で。



Posted by +0 atelier at 18:30│Comments(2)
この記事へのコメント
こんにちは。キンちゃんの同居人です。
いつも、素敵なメッセージで、まるで本を読んでいるようで、
心地イイです。

うるめちゃんは、ご機嫌いかがですか。
また、キンちゃんと遊びに行きたいです。

壁。
キンちゃんがゴツンとぶつかった、町家のガラスの壁。

私も家を購入した暁には、和やかな(キンちゃんに見えてなくて、
ぶつかったのが、かわいかったので、”和やかな”です)
「ガラスの壁」を作りたいと思います。
Posted by キンちゃんの同居人 at 2007年07月13日 13:03
キンちゃんの同居人様

好意的なコメントありがとうございます。
もったいないお褒めの言葉ですが、
正直、こういうコメントをいただけると
ホントうれしいです。

「和やかなガラスの壁」。
イイですね。

キンちゃんがゴツン。
あの時はただみんなで笑ってましたが今想うと、
たしかに暗示的で素敵なエピソードでした。

壁を意識しないキンちゃんだからこそ生まれた
和やかな壁。

こんな世の中ですから全部とはいきませんが、
人も壁を意識せずに取り払ったところから
「和やかな」が生まれるのかもしれませんね。

是非また遊びにいらして下さい。
それと良い家が見つかります様に。

ちなみにうるめは最近わがままです。
Posted by +0 atelier at 2007年07月13日 15:50
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