京つう

住まい・建築  |右京区

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2007年08月07日

ギャオス

関空の第二滑走路が出来たってニュース、いつでしたっけ?

発着回数をもっともっと増やさないと補助(?)が出ないから、
これからが勝負、みたいなこと言ってましたね。

でもね、今日はそんなことはちょっと脇に置いて、
あのニュースを見るまで忘れていた思い出があったなぁという話。

実は私、関空にはちょっとした思い出があります。
学生の頃、先生に呼ばれてアルバイトするか?と訪ねられ、はいと答え、
行った先が「レンゾ・ピアノ ビルディングワークショップ ジャパン」。

建築に詳しい人は「え?あのレンゾ・ピアノ?」と思われるのでは?
建築に興味のない人は「関空にピアノなんて置いてあったかしら?」といった感じ?

レンゾ・ピアノとはイタリアの建築家で、あの関空のターミナルをデザインした人です。

で、学生の私がしたことは、あのターミナルの模型作成のちょっとしたお手伝い。
まぁ、雑用ですね。(とはいえ、得るものは大きかったです。)

事務所に行くと、スタッフの方が忙しそうに仕事をしている中、
真ん中あたりに、あのターミナルのでっかい模型が置かれていて、
それだけでちょっと興奮。

当時純粋だった(?)私は、その模型の中に配置する小指ほどの大きさのイスやら
照明、手摺なんかを沢山作っては並べてくっつけていました。
なかでも「オープンエアダクト」といって、まぁ空調の吹き出し口なんですが、
それが流線型にデザインされていて、それをスチロールで削り出したりもしました。

で、面白かったのは、図面もろくに読めない学生の私に、その「オープンエアダクト」の
形を、原理や理論もいっしょに丁寧に教えていただいた時のこと。
その方が最後に、とっても上品に言われた言葉。

「ほら、ギャオスの頭に、・・・似てるよね。」

緊張する私を少しでも和まそうと、気を使っていただいた言葉でした。

その方は後でとっても偉い人だとわかって、またびっくりするのですが、
あのアルバイトの後、何年もたってから初めて実際の関空に行きました。

模型でくっつけた通りのイスや、照明や手摺に囲まれて、
自分が模型の中にいるみたい。
ミョーに幸せだったのを覚えています。

そしてその巨大なオープンエアダクトを見上げるたびに、
ギャオスの頭を思い出すのでした。

って、あれ?ギャオスをご存知ない?
男はみんな知ってますよね。

ギャオスとは、ウルトラマンシリーズを代表する怪獣です。

(photo by うるめもどき)
ギャオス



Posted by +0 atelier at 18:30│Comments(0)
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