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2007年09月04日

戦争薬理学

「薬理学において実現間近な目標の一つに、記憶の消去がある」

これは英国医師会による「兵器としての薬物利用に関する報告書」に触れながら、
スティーヴ・ライトというイギリスの倫理学教授が明かしたもの。

兵士が記憶の選択的消去によって、心的外傷後ストレス障害(PTSD)から
守られるというのが、SF小説ではなく、現実の戦場で起きるだろうとか、
そんなふうなことが書かれていました。

戦争による精神的な後遺症に苦しむ兵士の数は、肉体的な苦痛にあえぐ兵士の5倍である
ということから、コスト面からもこういった研究が後押しされているみたいです。

でもね、記憶が薬で消せるって、怖くないですか?
しかも「選択的」に!

昔、恐怖心を抑え、攻撃性を高めるような薬物を携えて出陣する兵士の映画が
ありましたけど、そのうちそんなことも映画の話じゃなくなりそうですね。

実際にアメリカはイラクで、兵士の集中力を高める薬を使用しているそうです。

この「記憶の選択的消去」、PTSDにはなるほど良いかもしれませんが、
この薬によってもたらされるであろう怖い出来事を想像するのは
それほど難しくないですよね。

とにかく、こういう一線を超えてしまうような技術には慎重でありたいものです。

(バリのホテルで優雅な朝食。こんな「楽しい記憶」も消せるの?)
戦争薬理学



Posted by +0 atelier at 18:30│Comments(0)
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