京つう

住まい・建築  |右京区

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2007年12月06日

讃美。

なぞなぞ。
プラトンの著作から、少し長い文をそのまま引用します。
一体何について語っているか、わかりますか?

大丈夫、簡単ですから。
まぁ読んでみて下さい。

「柔和をもたらして粗暴を遠ざけ、好んで好意を与えて敵意を起こさしめず、
 慈悲深く柔和に、賢者には驚異であり、神々には嘆美せられる。

 不運なる者には羨まれ、幸運なる者には所有となる、
 歓楽と温柔と華麗と優雅と憧憬と欲求の父、
 善人を顧念して悪人を顧念せず、苦難にも、不安にも、憧憬にも、
 表現にも至上の舵手にして戦士、
 助力者にして救主、
 一切の神と人との飾り、
 いと美しくいと優れたる指導者、
 人皆は賛美しつつその後にしたがわねばならぬ、
 あらゆる神々と人間との心を魅しつつ歌うこの神の歌に美しく声を合わせて」
(プラトン著「響宴」岩波文庫より)

本のタイトルでわかった方もおられるのでは?

では答え。
そうです、「愛」でした。

これは愛(エロス)についてアガトンが演説した最後のところ。
美しいですね。

でもこれが愛についての究極の讃美かというと、
そんなふうなことでもないみたいですよ。

この本の面白いのはここから。
このあとソクラテスが、エロスを精神の美を超えて、
さらには「知恵の愛」にまで高めます。

たまには古典もいいかもよ(笑)。

(高山寺にて。)
讃美。



Posted by +0 atelier at 18:44│Comments(2)
この記事へのコメント
高山寺って西院の?
またしぶいところに・・・。
お寺でプラトンていうのもしぶすぎです^^v
Posted by bun at 2007年12月07日 07:25
お寺とプラトン。
言われてみればなるほどなとりあわせ。
無意識でした(笑)。
もう一回くらい先日高山寺で撮った写真に
なりそうです。
こんどは意識してしまいそうです(笑)。
Posted by +0 atelier at 2007年12月08日 00:03
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