京つう

住まい・建築  |右京区

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2007年12月17日

「少数の作品しか制作しないような“エリート主義的な”芸術は、
 社会から盗みを働いているのと同じだと思います」

1999年、雑誌のインタビューにこたえたフィリップ・スタルクの言葉。

この人の作品、一度は百貨店の台所用品売り場やインテリア、雑貨の
コーナーで見たことがあるという人も多いのでは?

できるだけ多くの人に、最上のものを提供するという基本精神を
「民主的なオートクチュール」という言葉で語られていました。

「民主的なオートクチュール」。
なんとなくいい響きですね。

まぁ民主主義には一方で残酷な面も持ち合わせているなんて
意見もありますから、雰囲気であまりうかつなことは言えませんが(笑)、
「できるだけ多くの人に向かって」といった時、
すぐに「万人向け」という枠にはまってしまいがちなデザイン。

そんなところを「オートクチュール」という響きが払拭している、
そんなふうなことを感じませんか?

もちろん実際の作品もその言葉が表す通り、
「万人向け」なんて軽々と超えて、なんともいい感じ。

で、巷にあふれる過剰なデザインに向けてのことだと思いますが、
「デザインは死んだ」というスタルク。

自身のことをデザイナーとは呼んでほしくないみたいですよ。

たしかに「枠」が似合わない感じですもんね。

(これです、これ。)
枠



Posted by +0 atelier at 18:30│Comments(0)
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