京つう

住まい・建築  |右京区

新規登録ログインヘルプ


2007年09月12日

クペ

「クペというパはバレエの歴史と同等に古い」
(「美学」217号『「クペ」から見たバレエ史』より)

バレエをされている方は「だから?」、
されていない方は「何の話?」といった反応が期待出来そうですね。

クペとは、いわば一つのステップの名前で、
たくさんあるステップ(というか、型?)の総称をパ(pas)といいます。
(バレエをされてる方、この解説で許していただけます?)
具体的にクペとは、その場で軸足を交換するステップで、
動きから動きへの繋ぎ役。

「パとパの間にクペというパがある」

という文章が成立するのですが、なんだか呪文みたいですね。

17世紀前半にクラシック・バレエの原型が生まれたといいます。
今では繋ぎ役というか、より華やかなパに仕える「接続詞」という、地味なクペですが、
当時からすでにクペは存在して、もっとも重要なパの一つであったとか、
そんなふうなことが先ほどの本に書かれています。

で、このクペ。
バレエ史400年の間には、生まれては消えていくパがあったにもかかわらず、
今まで存続しつづけている。しかも、今のものと17世紀のものとは、
ぜんぜん形が違い、意味も「接続詞」というより「息継ぎ」であったとのこと。
ただクペという概念、つまり、「切る」という概念は変わっていない。

「切る」という概念がバレエにとって不可欠だからこそ、
形を変えながらも存続しているということらしいのですが、
なんだかおもしろいですね。

「切る」という概念は変わらないものの、時代によって「意味」も「形」も違う。

これって何かにあてはまりそうなんですけど、
なんだっけなぁ。
クペ



Posted by +0 atelier at 18:30│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。