うわさ

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2007年08月06日 18:30

昔、グローバルとローカルについて
インターネットを絡めた議論がよくされていましたね。

物理的には国境をこえて同じ土俵につながっているんだけれども、
そのネットワークを介してされているやり取りは、特定の地域や国の中の人同士
ってことも多い。

また、そのやりとりが瞬時にされるもんだから、その数人同士の
結びつきはどんどん強くなる(つまりローカルの度合いを増す)とか、
そんなふうなことです。

良いとか悪いとかは別にして、
直感的に(というか物理的にも)グローバルという言葉と結びつく「ネットの世界」。
一方で、言葉や、文化や、時差などなどの垣根がつくる無数のローカルコミュニティー。
この二つのギャップがなんだか面白かったんですかね。

さらに、交わされる内容の質が上がれば上がる程ローカル化せずにはいられないとか。

だって、例えば一日に200ぐらいのアクセスでコメントされた時には
込み入った話なんか無理ですもんね。

で、このような話とは別に、
2001年、ル・モンドの編集部の人が面白いことを言っている。

「うわさとは、瞬間コミュニケーション社会に生存するのに
 最も適した創造物。」

だそうです。
つまり、インターネットのような、瞬間に世界を駆け巡るようなインフラには
「うわさ」というフォーマットはぴったりで、なくならない、ということでしょうか。

「真実と伝達の間には何の相関関係もない。」

つまり、「本当」か「うそ」かと関係なくどんどん広がる。
そうです、議論する余地なくひたすらにひろがる。

でもこれってなるほどーなんて感心してられませんよ。
世界中で共有しやすいのは、愛でも平和でもなく、「うわさ」ってこと?

そんなのねぇ・・・。