文字コード

+0 atelier

2007年11月03日 18:30

パソコンのおかげでわからない漢字がすぐにわかるようになりましたね。

私は自称「理系」でして、漢字と歴史は苦手ですから大変助かります。
(逆に身に付かないという意見もありそうですが。)

日本工業規格で定められている漢字第一、第二水準の文字数は約6300字。
ユニコードではなんと約20000字。

すごい数。
なーんて感動していると、怒られるような論争が90年代の終わりにあったようです。
『68年革命と「文字コード」問題』と題した単文によると、
日本文藝家協会が発信元となって、「漢字を救え!」キャンペーンが行われたといいます。

これはざっくりいうと、
さっきの6000字だろうが20000字だろうが、
「諸橋大漢和辞典」に納められている約5万字に比べたら、とうてい少ない。
アメリカの企業が断りも無く勝手に決めて、
そのために「日本の文化」が「危機的」な状況に・・・うんぬんかんぬん。
そんなふうなこと。

うーん、どうなんでしょ。
逆に約5万の漢字をパソコンで使えると「日本の文化」は安泰なのかと
いじわるな言葉がすぐに頭をよぎるのですが、皆さんどう思います?

そもそも、ある言語が何らかの概念や意味を表示する「透明な記号」ではないという、
今では当たり前の学説があるのに「どうしたことか」と、
さきほどの単文の著者は批評されていました。

なるほど、たしかに。