テレパシー
「母さん、お茶。」
「今いれてますよ。」
これをテレパシーと呼ぶかは意見のわかれるところ(笑)ですが、
皆さんは信じます?テレパシー。
フロイトが無意識の概念を作ったときに苦労したことの一つが、
テレパシーを信じる人たちを刺激してしまったことだそうです。
(「サイバースペースの感応する原父」新宮一成より)
テレパシーを信じる人たちからフロイトの所へたくさんの手紙が届いたそうです。
精神分析はいわば自分の過去とのコミュニケーション。
けれど、自分の過去と通じ合うといっても、それは直接ではなく、
あくまで他人を介してのこと、というのが原則。
そこで、自分の過去との関係を、他人との関係から回復するという「回線」が、
他人とのコミュニケーションというテレパシーの「回線」と
重なるように見えたからとか、そんなふうなことだそうです。
で、フロイトはどう返事をしたのか?
「知らない」
一貫してこの立場を貫いたそうです。
肯定でも否定でも「わからない」でもなく、「知らない」。
たしかにこれが一番論理的な答えなのかもしれませんね。
さて、そろそろ熱いお茶がほしいんだけど、
テレパシー送ってみますか(?!)。
(「・・・。」)