セコニック
ひょんなことからこれをいただいた。
「SEKONIC elmatic8」
へへへ、いいでしょー。
はい、昔の8mmカメラです。
これが出た当時、8mmカメラを持つことは
一種のスティタスだったそうです。
開けてすぐに、このカメラのどこにバッテリーが入ってるんだろうと
けっこう長いこと触ってたのですがまるでわからない。
で、説明書を読むと、そうです、そんなものはないんですね(笑)。
スプリング・モーター式。
まぁ、つまり、ゼンマイ式ということです。
なんだかホッと気持ちが暖まるのを感じながら、
説明書をまじまじと読むと、これがまたいい。
「撮影の時でもフィルム装填の時でもゼンマイは常に一ぱいに
巻いておくようにして下さい。
それでこそ、シャッターチャンスを逃さずに撮影出来るのです。」
この一文は、機能しか説明しない殺伐とした今の説明書には
決して入らない余計な(笑)言葉なんでしょうね。
そんなふうなことを思いつつ、でも、なんか温かくて良くないですか?
とにかくこのカメラを使ってくれーって感じが伝わります。
見た目に機械的なカメラと、妙に温かい取り扱い説明書。
両方にこれを制作した人の思いがにじみ出ているようでした。
あれ、でも、これ用のフィルムってまだ売ってるのかな?