引用と盗用
先月このブログで、著作権やオリジナリティってなんですかね?
と書いたことがありました。(その記事は
ここ)
で、頭のどっかに引っかかってたんでしょうね、
本屋さんでなんとなくみつけた中に、おもしろいことが書かれてました。
「ミッキーマウスは誰が描いたか」という短い文が巻頭に載せられています。
(「新現実」vol.5 太田出版より)
大塚英志という方で、氏によると、
まんがやアニメはどこまでが「パクリ」かは結構アバウトだといいます。
ミッキーマウスは同時代のアニメーターが共有したネズミの描き方にすぎない。
だから本当はディズニーのオリジナルではない。
「鬼太郎」も、もとは神戸の詩人がつくったもので、紙芝居業界の共有物。
それが戦後いきなり水木作品になったもの。
手塚治虫が「バンビ」から「ジャングル大帝」をつくり、
ディズニーがそれとそっくりの「ライオンキング」をつくったのは
まんが界では一つの歴史とか、そんなふうなことでした。
ここだけ抜き出すとなんだか本文の意図が変わってしまいそうですが(笑)、
「デザイン」や「オリジナル」について考えさせられるには十分でした。
こんなことも。
「ぼくがムカつくのは現代美術の連中の「引用」と称しての
見える形、見えない形でのまんがやアニメーション表現の「盗用」である。」
うーん、なんとなくわかる(!?)