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Posted by 京つう運営事務局 at

2008年04月22日

ノーカントリー

先日、気分転換にレイトショーで映画を観ました。

コーエン兄弟監督の「ノーカントリー」。

久しぶりに「いい映画」に出会った感があります。
よかったですよ。

なんといっても、生真面目な殺人鬼を演じるハビエル・バルデムが
とにかく怖かった(笑)。

あ、もちろんそれだけの映画ではありません。

ストーリーや内容にはあまり触れられませんが、
「現代」と同時に「昔と何も変わらない部分」も示唆するメッセージ性や、
映像、ディテール、などなど。

わかってはいるものの、あらためて「今の時代」を提示されたような、
そんなふうなことをちょっと感じました。

あ、でも重い映画じゃないですよ(笑)。
いや、取り方によっては重い?
いや、結構笑ったし、逆に超怖いとも言えるし、
いやそんなことじゃなくて、何と言っていいのか、うーん。

ま、いい映画って、そういうもんですよね(笑)。

なんちゃって。

(英題は NO COUNTRY FOR OLD MEN でした)
  


Posted by +0 atelier at 18:30Comments(2)

2008年04月10日

淀み

数年ぶりに会う友人に声をかける。

「お変わりありませんね。」

けれどその人は、細胞レベルではすっかり新しい細胞と
入れ替わっているそうです。

友人に限らず、あなたも私も。

例えば、人は脂肪を体に蓄えていますが、余分な脂肪を取り入れた時、
今は足りているからとその新しい脂肪を捨てるのではなく、
古いのと交換して入れ替えるそうです。

そしてこれは脂肪に限らず、脳細胞を構成するDNAの原子でさえも
部分的な分解と修復がなされ、交換されているそうです。
(「生物と無生物のあいだ」講談社現代新書より)

一年後のあなたは一年前のあなたではない(笑)。

「私たち生命体は、たまたまそこに密度が高まっている
 分子のゆるい「淀み」でしかない。」

人は流れる原子の川の淀みであり、そしてこの流れこそが
「生きている」ことであると、そんなふうなことでした。

それにしても、自分の頭の細胞くらいはうまれてから不変のものだと
勝手に思っていませんでした(笑)?

私だけ?

思想・哲学ならまだしも、科学でさえ固定した不変の私を確定できないなんて、
なんだかちょっと困りますねぇ(笑)。

(きっと猫も・・・。)
  


Posted by +0 atelier at 18:30Comments(2)

2008年04月02日

セコニック

ひょんなことからこれをいただいた。

「SEKONIC elmatic8」


へへへ、いいでしょー。
はい、昔の8mmカメラです。

これが出た当時、8mmカメラを持つことは
一種のスティタスだったそうです。

開けてすぐに、このカメラのどこにバッテリーが入ってるんだろうと
けっこう長いこと触ってたのですがまるでわからない。

で、説明書を読むと、そうです、そんなものはないんですね(笑)。

スプリング・モーター式。

まぁ、つまり、ゼンマイ式ということです。

なんだかホッと気持ちが暖まるのを感じながら、
説明書をまじまじと読むと、これがまたいい。

「撮影の時でもフィルム装填の時でもゼンマイは常に一ぱいに
 巻いておくようにして下さい。
 それでこそ、シャッターチャンスを逃さずに撮影出来るのです。」

この一文は、機能しか説明しない殺伐とした今の説明書には
決して入らない余計な(笑)言葉なんでしょうね。

そんなふうなことを思いつつ、でも、なんか温かくて良くないですか?
とにかくこのカメラを使ってくれーって感じが伝わります。

見た目に機械的なカメラと、妙に温かい取り扱い説明書。
両方にこれを制作した人の思いがにじみ出ているようでした。

あれ、でも、これ用のフィルムってまだ売ってるのかな?  


Posted by +0 atelier at 23:34Comments(2)